2026.05.05

DX時代に必要な「デジタルスキル標準」 変わりゆくリテラシーとスキル

2026年4月16日、経済産業省と情報処理推進機構(IPA)は「デジタルスキル標準(DSS)」をver.2.0として改訂しました。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が高まる中で、DSSは個人の学びや企業の人材戦略を支える指針として位置づけられています。

DSS策定の背景と目的

「デジタルスキル標準(DSS)」は、DXの進展に対応し、人材の育成と確保を目指す指針です。本標準は、全てのビジネスパーソンに求められる「DXリテラシー標準(DSS-L)」と、DX推進を担当する人材向けの「DX推進スキル標準(DSS-P)」から成り立っています。

背景には、企業全体がデジタル変革を受け入れるためには、社員一人ひとりがDXの理解を深めることが求められるとの認識があります。そして、企業がDX戦略を効果的に進めるには、専門的な知識を持つ人材の活躍が必要不可欠です。これに合わせて、デジタル技術の進歩や市場の変化に柔軟に対応するため、DSSは継続的に見直される方針が表明されています。

最新版DSSの注目点

2026年4月に発表されたDSS ver.2.0では、特にデータマネジメントの重要性が増した点が強調されています。データ活用能力はDX推進の中核を成す要素であり、適切なデータ管理が企業の競争力強化につながることが期待されます。

一方、DSSはIT技術者に限定されず、非IT職種も対象としています。これにより、ビジネス全体でのデジタルスキルの底上げが図られています。また、ITSSとの関係性についても、DSSは古いIT技術者標準に比べて最新のデジタル環境を前提としており、目的や対象者の異なることが明確化されています。

具体的なスキル評価方法については、ITSSが詳細な段階評価を提供する一方で、DSS-Pは独自の評価指標を持っていないものの、ITSS+のレベル4相当のスキルを想定しています。このことは、DSSが柔軟で幅広い適用を意図していることを示唆しています。

企業や個人がDSSを効果的に活用するためには、DSSが提供するガイドラインを基に、自身の環境に合った評価指標を策定し、継続的なスキルアップを図ることが奨励されています。今後のDX時代において、DSSは重要な羅針盤となることでしょう。